海外旅行中にコロナウィルスに感染もしくは感染者と濃厚接触してしまった場合の対処方法【ハワイ編】

一般情報(国内・海外)

旅行中にコロナウィルスに感染してしまった場合の対処方法

ワクチン接種率が向上し、感染者や重症者が際立って減少している昨今ですが、そろそろ海外旅行を計画し始めている方も見受けられるようになってきました。特に多くの航空会社が就航し、便数も増加しているハワイへの旅行を検討している方が多くなっています。実際、この8月には3,000名を超える日本人がハワイを訪れました。現在、ハワイから日本へ帰国する時には、出発の72時間前までにPCR検査を受け、厚生労働省が定めるフォーマットに準じた陰性証明書を取得する必要があります。これは、日本帰国時に飛行機へ搭乗する際の必須条件となります。無自覚・無症状だったにもかかわらず、万が一PCR検査で「陽性」反応が出てコロナウィルスに感染してしまった場合、どういう対処方法を取ることになるのでしょう?

PCR検査で陽性反応が出た場合の隔離期間と隔離場所

PCR検査で陽性反応が出た場合、受診した医療機関からDOH(Hawaii State Department of Hawaii・ハワイ州保険省)へ連絡が行きます。以降はDOHの指示に従い隔離生活を送ることになります。

<隔離期間>

発熱や咳などの症状が3日以上ない場合は、検査日から10日間の隔離措置が取られます。正式な隔離期間はDOHが判断しますが、DOHからの連絡が検査日から2~3日後になるケースもあり、それまでは部屋でじっと待機している必要があります。

<隔離場所>

原則的には、滞在中の宿泊ホテルの部屋で隔離生活を送ることになります。陽性反応が出た場合、それ以降の移動や他者との接触は極力避ける必要があるため、滞在中の部屋が隔離場所になります。隔離期間中は部屋から外へ出ることが禁じられます。

PCR検査で陽性反応が出た(コロナウィルスに感染した)場合の対応

1. 宿泊延長手配

隔離場所確保のため、滞在中の宿泊ホテルを延泊する必要があります。最低10日間は滞在を延長しなければなりません。ホテルとの延泊や滞在費用の交渉は自身で行うことになります。また、隔離期間中にリネンサービス(シーツやタオルの交換)やゴミ処理をホテル側が行ってくれるのかどうかの確認も必要になります。

2. 帰国便延長手配

航空会社へ連絡し、帰国便の予約を変更しなければなりません。陽性反応が出た旨を報告し、予約した航空券が変更可能かどうか確認してください。予約変更や払い戻しができない券種の場合は、新たに帰国用の片道航空券を予約・購入する必要があります。

3. 任意で加入した海外旅行保険会社への連絡

海外への渡航を計画する際には、任意の海外旅行保険の加入は必須要件となってきます。陽性反応が出た時点で保険会社へ連絡し、保険適用される項目を確認してください。確認項目としては、宿泊延長費用・航空券予約変更もしくは新規購入費用・医療費用・隔離中の食事代・医療機関受診のための交通費(救急車)・着替えなど隔離期間中の衣服代などがありますので、保険でカバーされるかどうかの確認を行ってください。

4. 食事の手配

隔離期間中は外出することができません。食事は毎食部屋の中でとることになります。ルームサービスやUber Eatsなどを利用して食料を調達してください。

同行者(濃厚接触者)への対応

家族や伴侶・友人などの同行者は「濃厚接触者」となる可能性が高いですが、濃厚接触者となるかならないかの判断は、DOHが感染者から聞き取りを行った上で判断します。DOHから濃厚接触にはあたらないと言う判断が出るまでは、感染者と離れて(別の部屋で)隔離待機を行う必要があります。

1. DOHより濃厚接触者の判断が出た場合

PCR検査の結果が「陰性」でも感染者同様に10日間は隔離が必要になります。

2. 濃厚接触者が隔離免除されるケース

同行者が2度のワクチン接種を完了している場合は、DOHの判断で隔離が免除されます。(陰性証明書を所持していれば、先に帰国が可能になります)ワクチン未接種の17歳以下の子供は、DOHに判断を委ねることになります。

3. DOHが定める濃厚接触者の定義

  • 同居あるいは長時間の接触(航空機内・車内等を含む)があった者
  • 適切な感染防御(マスク着用など)なしに感染者を看護もしくは介護した者
  • 感染者の唾液・痰などの汚染物に直接触れた可能性のある者
  • 手で触れることのできる距離(1m以内)で15分以上感染者と接触のあった者

4. DOHの濃厚接触基準

SUMMARY GUIDANCE1

ADDITIONAL GUIDANCE

隔離期間終了後の対応

隔離期間が終了した段階で、再びPCR検査を受ける必要があります。PCR検査でコロナウィルス「陰性」を証明できる陰性証明書を取得しない限り、帰国することができません。航空会社は、陰性証明書を所持しない旅客を絶対に飛行機には乗せてくれません。また、日本へ帰国の際の入国(検疫)審査でも、陰性証明書を提示しない限り入国は認められません。隔離期間中の10日間で、コロナから回復していることを祈るばかりです。

PCR検査の結果が「陰性」だった場合は、速やかに陰性証明書を取得してください。その後、航空会社へ連絡を取り、検査時刻から72時間以内に出発する飛行機の予約と航空券の再発券を行う必要があります。取得から72時間以上経過してしまうと、陰性証明書はその効力を失ってしまいます。予約・発券が完了した段階で、帰国準備を進めてください。

コロナ下の海外旅行は大きなリスクを伴います

海外でコロナウィルスに感染し、思わぬ陽性反応に気が動転している渡航者に対して、これらの煩雑な手続きを一度に行えと言うことは、かなり無理があります。旅行会社を経由して旅行手配をする方は、この辺の万が一の時の対応を、現地スタッフがしっかりアシストしてくれるかどうかを確認してから旅行の準備を行ってください。隔離期間中は、宿泊や航空券の手配代行のみならず、食料や衣服の買い出しも手伝ってもらわなければ、自分では何もできません。全てを個人で手配し渡航する方は、自分自身でこれら全ての手続きを行う必要があります。言葉の壁もありますので、尋常ではないエネルギーを使うことになるはずです。

コロナ下の海外旅行は、時として非常に大きなリスクを伴います。外務省の海外危険情報によれば、米国ハワイ州も危険度「レベル3」(渡航中止勧告)の対象エリアになっています。万人が安心安全な海外旅行を行う環境には、残念ながらまだ至っていません。旅行を計画されている方は、自分に降りかかるリスクを十分承知した上で、お出かけください。

外国の入国制限緩和の動きと日本の動きを比較すると、見えてくる鎖国日本の現実。【編集人裏話】

海外渡航情報は絶えず変化しています!

新型コロナウィルス感染状況の変化により、日本のみならず、世界中の国々が頻繁に隔離政策や出入国情報を変更・訂正しているのが現状です。当サイトでは最新の情報をお伝えするべく、日々情報の更新を行うよう努めておりますが、各国政府の政策発表がその更新スピードを上回るケースも見受けられます。実際に海外へ渡航する予定のある方は、外務省・厚生労働省・法務省・在外日本国大使館・JETRO・JICA・各国の政府観光局・利用予定航空会社などが発表する最新情報を必ず確認していただき、絶えず情報を修正することを強くお勧めします。理由の如何に関わらず、当サイトに掲載されている情報によって生じるいかなる損害についても、編集人および運営会社は責任を負わないものといたします。

関連記事

特集記事

最近の記事

  1. 日本の水際対策。フィリピンなど,宿泊施設での待機(隔離)を免除される国と地域について

  2. 日本の水際対策。オミクロン株の影響による日本人の帰国制限について

  3. フィリピン。新種の変異株(オミクロン株)出現により、日本人のビザなし入国許可の中止を発表

  4. 日本の水際対策。変異株(オミクロン株)の発生に伴い、宿泊施設待機指定対象国が増加傾向に

  5. 自宅待機期間を3日間に短縮する際の申請手続きが電子申請システムに移行。各省庁が対応可能に。

  6. オーストラリア、日本人を対象に隔離措置なしの入国を再開

よく読まれている記事

  1. 1

    日本帰国後の自宅待機(自己隔離)期間が14日間から10日間へ短縮。日本の水際対策、10月から条件付きで緩和へ。

  2. 2

    日本の水際対策。ビジネス目的の日本人帰国者に対し、自宅待機期間を3日間に大幅短縮へ。

  3. 3

    日本帰国後14日間待機(自己隔離)中の必須アプリMySOSとは? MySOSの使い方と通知時間帯について。

  4. 4

    日本の水際対策。海外から羽田国際空港へ到着時の空港検疫手続きの流れと所要時間について

  5. 5

    日本の水際対策。自宅待機期間を3日間に短縮する際の申請手続きが電子申請システムに移行

  6. 6

    日本の水際対策。変異株(オミクロン株)の発生に伴い、宿泊施設待機指定対象国が増加傾向に

TOP