【2022年3月23日追記】インドネシア政府は、入国に際し2回以上ワクチンを接種している場合、PCR検査は空港検査1回のみにし、到着3日目に追加で受けるPCR検査を免除する旨、発表しました。この施策は3月23日より適用されます。また、18歳未満は、ワクチン接種証明書の提示は不要となります。
インドネシア入国管理総局は、2022年3月7日以降、日本を含む23か国の外国籍の旅行者に対し、観光目的の特別到着ビザの発給を開始する施策を発表しました。これまで新型コロナウィルス感染拡大の影響で、厳しい入国制限を行っていたインドネシア・バリ島ですが、到着空港でのビザ発給が再開され、観光客もバリ島への上陸が認められるようになります。
なお、バリ島到着後の隔離期間は、政府が指定する隔離ホテルで24時間以内に短縮されます。
目次
インドネシア・バリ島入国の条件
- ワクチン接種を2回以上完了し、2回目のワクチン接種から14日以上経過していることを証明する英文のワクチン接種証明書を提示すること
- パスポートの有効期限が6カ月以上あること
- 有効な往復航空券もしくは第三国へ出国する航空券を所持していること
- 日本出発の48時間以内(2×24時間以内)に検査した英文のPCR検査陰性証明書を所持すること
- 海外旅行保険への加入と「英文付保証明書」を所持していること
指定ホテルでの3泊4日以上の宿泊予約証明書- 到着前に、アプリ「pedulilindungi」をダウンロードし、ヘルス・アラートカード(eHAC)に必要事項を記入のうえ、QRコードを取得すること
- 電子税関申告書「ECD」のQRコードを取得すること
特別到着ビザの概要
特別到着ビザは、外国人が観光目的もしくは国家や政府の国際的な公務のために使用することができます。事前に在日インドネシア大使館でビザ申請を行うことなく、到着空港(バリ島・ングラライ国際空港)で、到着時に取得が可能な特別ビザになります。3月21日現在、日本を含め42カ国が特別到着ビザの対象国となっています。
なお、ジャカルタ空港は特別到着ビザの対象外となっています。観光目的で日本からジャカルタへ入国する場合は、観光ビザ(1次訪問ビザ B211A)を取得する必要がありますので、ご注意ください。
- 最長滞在期間は30日間です。入国管理事務所で最長1回、30日間の延長ができます
- 特別到着ビザ保持者は、インドネシアのすべての出国審査ポイントから出国することができます
- 特別到着ビザの取得費用は、50万インドネシアルピア(約4,000円)になります。日本円紙幣や米ドルでの支払いも可能ですが、お釣りはインドネシアルピアになります。
政府指定隔離ホテルとは
バリ島では、海外からの入国者の検疫対策として入国後24時間はホテル待機(隔離)することを要請しています。この制度はタイのシステムを模倣している部分があります。空港からホテルへの送迎費用・PCR検査費用(空港到着時)と宿泊がワンセットになります。入国者は空港到着時に受けたPCR検査の結果が判明するまでは、ホテルの部屋から出ることができません。PCR検査で陰性が証明された後に、自由に行動することが認められます。また、入国3日目に再度PCR検査を自費で行う必要があります。このため、入国時の必要書類として、3泊4日以上の宿泊予約証明書を取得する必要があります。これら検疫上の隔離施策を実施可能なホテルを指定隔離ホテルとして政府が認定しています。ただし、バリ島の入国再開は政府が突然発表したため、バリ島の各ホテルがこの制度に対応しきれていないのが現状です。
ワクチン接種証明書について
日本の市区町村で発行された「新型コロナウィルス予防接種証明書」(紙ベース)がバリ島入国において有効です。また、デジタル庁が提供するデジタル証明書アプリがバリ島入国において有効かどうかは現在不明です。予防接種証明書に関する厚生省の案内はこちらを参照してください。なお、2回目のワクチン接種から14日以上経過していることが、入国の条件になります。
日本出発前のPCR検査陰性証明書の取得について
日本出発(航空機の出発時刻)の48時間前以内に英文のPCR検査陰性証明書を取得する必要があります。オミクロン株の感染拡大に伴い、検査医療機関は非常に混みあっており、注意が必要です。また、検査日が土曜・日曜・祝祭日などに当たる場合、休日も営業している医療機関を事前予約しておく必要があります。出発空港で陰性証明書を取得することも可能ですが、費用が高額なためあまりお勧めできません。
海外旅行保険への加入と「英文付保証明書」について
海外旅行保険への加入が義務化されています。バリ島滞在中に陽性が判明し、入院もしくは隔離措置が必要な場合の治療費用として、20,000ドル相当額(約235万円)の「コロナ感染症補償」が付帯した海外旅行保険に加入する必要があります。東京海上日動や三井住友海上などメジャーな海外旅行保険には、もれなくこの補償が付帯されています。また、通常の保険証券以外に、英文で表記された「英文付保証明書」を保険会社に依頼して発行してもらう必要があります。「英文付保証明書」とは、海外旅行保険に加入していることを英文で証明したものになります。 現在、インドネシアでは新型コロナウィルス「陽性」が判明した場合、無症状や軽症の場合は政府指定ホテルまたは施設に隔離されることになります。症状が中程度か重い場合は、コロナ拠点病院で隔離されることになります。外国人の場合、隔離・治療費用は自己負担になります。海外旅行保険に加入することにより、陽性判明した際のホテルでの滞在延長費用や帰国便の変更手数料などが補償されます。なお、クレジットカードに付帯する海外旅行保険では、「コロナ感染症補償」が特約として付帯していなかったり、「英文付保証明書」が発行できないケースがあります。事前にクレジットカード発行会社に確認することをお勧めします。
PeduliLindungi appとは
バリ島に到着する全ての旅客は、新型コロナウイルス感染症の検査・ワクチン接種管理アプリのプドゥリリンドゥンギ「PeduliLindungi app」をダウンロードし、事前に登録する必要があります。具体的な登録方法については、外部サイトですが、こちらに詳しい情報が記載されています。
電子税関申告書「ECD」とは
これまで紙ベースが主体だった、税関申告書も各国で電子化の流れに変わってきています。インドネシア入国の際の税関申告も電子申請で申告を行う必要があります。ECDの申請ページはこちらになります。使用可能な言語はインドネシア語・英語・中国語の3種類のみです。英語を選択して、申請手続きを進めてください。
ワクチン接種を受けることができない12歳以下の子供の入国について
ワクチン接種を受けることができない12歳以下の子供の入国条件は、まだ発表されていません。これからの発表を待つ状況です。
飛行機の就航状況について
日本からバリ島までは、ガルーダ航空が就航していますが、新型コロナウィルスの影響で現在はほぼ運休状態にあります。入国制限の緩和に伴い、4月以降は便の就航が再開されることを期待しています。
日本の水際対策は大幅に緩和されました。
厳しかった日本の水際対策も、3月1日以降大幅に緩和されました。しかし。インドネシアは宿泊施設での3日間待機指定国に指定されています。ワクチン接種を3回完了している帰国者・入国者も帰国後3日間は検疫所が確保する宿泊施設で待機する必要があります。