JALとANA、2025年8月以降の燃油サーチャージを更に値下げ

2025年8月~9月発券分の燃油サーチャージを確定
日本航空と全日空は、2025年8月1日発券分から適用する燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を発表しました。
2025年8月1日から2025年9月30日に発券する日本発の海外航空券に適用されます。
燃油サーチャージは、直近2ヶ月平均のシンガポールケロシン(ジェット燃料)の市況価格を基準としています。
今回の適用基準は、2025年4月から5月の直近2か月平均を基に算出されています。
日本航空の算出基準は、1バレルあたり79.60米ドル、為替換算レートは1ドル=144.57円となっています。
今後、燃油サーチャージは値下がりするか?
外国為替レートは6月下旬現在で1ドル=143円~145円台のBOX圏で推移しています。
今回JALが発表した為替換算レートは144.57円ですので、現行の為替換算基準に近いレートになっています。
今後、外国為替レートが130円後半~140円台前半の円高傾向で推移すれば、10月以降の燃油サーチャージは値下がりします。
しかし、イランやイスラエルでの紛争など中東情勢が揺らいでいるためジェット燃料代が高止まりする可能性が高く、一層の値下がりは期待できません。
燃油サーチャージは二つのファクターで大きく変動します。一つは外国為替レート、もう一つはジェット燃料代です。
円高+ジェット燃料代の下落が続かない限り、燃油サーチャージが今秋以降下がる可能性は低いものとなります。